読書歴の話──①高校二年生編+α
こんにちは。これまでもいくつか記事を書いてきましたが、最初に自己紹介をするのを忘れていたことを思い至ったので、今回は自己紹介がてらこれまでの読書遍歴をお話します。
現在都内の大学三年生で、文系ですが専攻は小説とは程遠い分野です。読書の他にも映画鑑賞や音楽鑑賞を好みます。
幼い時は図鑑と絵本を読み漁っているような子供でした。小学三年生くらいの頃に本格的に読書に目覚め、図書館で借りた三国志全三十巻を読破。主に青い鳥文庫や怪談レストランなどを学校の図書館で読み漁っていました。
このころになると、頑張って貯めれば月に一冊くらいは好きな本を買えるくらいのお小遣いももらっていたので、『若おかみは小学生!』シリーズを買うのが楽しみでした。周囲の子供は「本を買うから」と言えばお小遣いがもらえて褒められるのに、私の家は絶対にくれないのでうらやましいと思った記憶がありますが、次から次へと本を読んでいたので、母の判断は妥当だったと思います。もしすべて買っていたら、それこそ本で床が抜けるほどだったかもしれません。
いわゆる大人の本を読むようになったのは小学五年生くらいの時。青い鳥文庫で宮部みゆきさんの『マサの留守番』を読んだのがきっかけでした。創元推理文庫の『心とろかすような』のなかから小学生に読ませても大丈夫そうな話を抜き出して、イラストを付けたものです。
マサの留守番 -蓮見探偵事務所事件簿- (講談社青い鳥文庫)
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- 出版社/メーカー: 講談社
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ここから『ステップファザーステップ』などに広がり、なぜか『ダヴィンチコード』、『1Q84』にもその次くらいに手を出しました。内容は今ではすっかり覚えていません。
本を選ぶ方法は人それぞれかと思いますが、私は作家縛りで読む派です。宮部みゆきさん、東野圭吾さん、有川浩さんあたりを手あたり次第読んでいました。
中学生になると部活動が忙しくなり、読書は一時中断。全く読まなかったというわけではありませんが、これと言って読書にまつわるエピソードは思い出すことができません。
またたくさん本を読むようになったのは高校生になってからでした。私立の高校だったので、図書室が新しくて居心地がよく、蔵書も充実していたのです。市立図書館で借りようとすると百人待ちもざらの本が、本棚の隅に普通にある! それに感動した私は図書室に入り浸っていました。
読書歴を記録し始めたのはこのころからです。iPhoneのメモ帳にベタ打ちしているだけですが、今現在まで続けています。高校一年生のものは見つからなかったので、高校二年生のものをご紹介します。
私の読書歴 高校二年生(2016年)
一月
(サラバ!は衝撃を受けたのを覚えています。長くて描写も密だったのでひいひい言いながら読みました。委員会活動の課題図書のようなもので、強制して読まされました)
二月
宇喜多の捨て嫁 木下昌輝
インデックス 誉田哲也
凍りのくじら 辻村深月
スナーク狩り 宮部みゆき
ブルーマーダー 誉田哲也
(この中にも課題図書が一つ。強制されると普段読まないものを読めてよい面もありました。『凍りのくじら』はこの時初めて辻村さんの作品を読んで感動したもの。これが夏休みへの伏線になっています。近所の書店にオススメの辻村作品の読み方の順番のPOPがあって参考にしました。辻村作品は作品間リンクがあるので読む順番が重要です)
三月
植物図鑑 有川浩
(多分昔好きだったものを再読したんだなあというラインナップ。『ICO』は小学生のころから好きです)
四月
本屋さんのダイアナ 柚木麻子
満願 米澤穂信
悟浄出立 万城目学
ジウ 誉田哲也
ジウ Ⅱ 誉田哲也
ジウ Ⅲ 誉田哲也
(こちらにも課題図書が三冊。こんな時期に『人間失格』を読んだことがあったことに驚きです)
五月
英雄の書 宮部みゆき
悲嘆の門 宮部みゆき
(この時期に新しく発売された『悲嘆の門』は『英雄の書』の続編ということで、復讐をしました)
六月
鹿の王 上橋菜穂子
過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき
冷たい校舎の時は止まる 辻村深月
(『鹿の王』『過ぎ去りし王国の城』は昔から好きだった作家さんの新刊ということもあって、この月はとても幸せな月ですね。辻村作品で一番好きな『スロウハイツの神様』にもこの時出会ってはまります)
七月
子供たちは夜と遊ぶ 辻村深月
ぼくのメジャースプーン 辻村深月
夏休み
光待つ場所へ 辻村深月
ふちなしのかがみ 辻村深月
盲目的な恋と友情 辻村深月
ストーリーセラー annex
水底フェスタ 辻村深月
ゼロハチ、ゼロナナ 辻村深月
島はぼくらと 辻村深月
家族シアター 辻村深月
(怒涛の辻村深月さんの夏休み。一気読みできて幸せでした。部活もバイトもしていなかったので、夏休みの間中リビングのソファで本を読んでいました。『博士の愛した数式』は、確か妹の読書感想文を手伝うために再読しました)
九月
フリーター、家を買う 有川浩
ここはボツコニアン5 宮部みゆき
朝が来た 辻村深月
肉小説集 坂木司
(『君の膵臓をたべたい』が出たのはこんなに昔だったんですね。当時高校生ということもありはまりました。『肉小説集』で坂木司さんにも出会います)
十月
こんなにも優しい、世界の終わりかた 市川拓司
楽園 宮部みゆき
きのうの影踏み 辻村深月
(最近『昨日の影踏み』をうっかり再読しました。昔読んでいたことを忘れていて、しかも内容がホラーなので、この既視感は一体……?と震えました)
十一月
ぼくは明日昨日のきみとデートする 七月隆文
(これまでなんとなく手を出していなかった『陽だまりの彼女』を読んで、もっと早く読んでおくんだったと後悔しました。)
十二月
火花 又吉直樹
ナイルパーチの女子会 柚木麻子
(この中にも一つ課題図書が。『火花』はわけわからんとなった記憶があります)
以上五十三冊を2016年は読んでいたようです。授業期間はあまり読んではいませんが、夏休みで怒涛の追い上げをしていました。バイトがない生活は暇ではあったけど、好きなだけ本が読める、今後は訪れることがない貴重な時間であったと思います。