ひつじの絵をかいて!

いろいろ拗らせた本の虫女子大生の独り言。すべては主観であり、個人的な意見です。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

みんな少しずつ欠けている──彩瀬まる『骨を彩る』

私の中で、いつも、骨みたいなものが、足りなくて」 (彩瀬まる『骨を彩る』、幻冬舎、2017年、p.113) 自分の中に欠落を見出したのは、いつのことだったでしょうか。その欠落のことを思うと、何者にもなれない自分が少しだけ特別なものになれた気がしました…

完璧には寄り添えない、人間と人間同士のすきま──彩瀬まる『朝が来るまでそばにいる』

彩瀬まるさんの『朝が来るまでそばにいる』 を読みました。 朝が来るまでそばにいる 作者: 彩瀬まる 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/09/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る ほの暗い雰囲気の短編集で、どの話にも幽霊や怪物が登…

一直線じゃない「進化」と就活──池澤夏樹『科学する心』

就活がしたくない。 (この下はもう全然読まなくていいです、ただの愚痴なので) びっくりするほど就活がしたくない。このまま穴掘って寝たい。本読んで映画観てマンガ読む高等遊民になりたい。就活したくない。したくない、就活。 私は現在大学三年生です。…